『ヨイコノミライ』(きづきあきら)がすごく刺さった話
『ヨイコノミライ』というオタサー漫画がマンガワンに上がってたので暇つぶしがてら読んでみようかな-、と思ったんですが読んでいるうちにぐいぐい引き込まれて結局最後まで読んでしまいました。
舞台は漫研なんですけれど、部誌を作る感じとかはやっぱりどこも一緒と言うか、あのぬるさとか痛さとかすっごい思い当たる節がありすぎてやばい。
オタク、特にオタサーでわちゃわちゃやってて人間関係でもめちゃったwww って人には超刺さります。
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- 作者: きづきあきら
- 出版社/メーカー: 小学館
- メディア: コミック
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あらすじ
端的に言うとぬるいオタサーから真面目にやる厳しいサークルにしようとしたら、結局誰もいなくなっちゃったよ!\(^o^)/オワタ っていう話。
『げんしけん』の暗黒面Ver.っていうと分かりやすいんだけれど、とにかくいろんなタイプの痛いオタクが出てくる。
批評家気取りで他人を叩いて優越感に浸る奴とか(その実、自分では何も生み出さない)、設定集とか頭の中でだけストーリーを考えて形にしないやつとか。
あるあるすぎて、心が……痛い……。
結構登場人物多くて、大体のキャラは網羅していると思うので、誰かしら思い当る奴はいるんじゃないだろうか。
詳しくはWikipedia参照。
結局、本気になると痛みが伴うし、いつまでも逃げられないよね。
読んでて結構共感したのが、他人の原稿を見て「おいおい、これは・・・」ってなった時の対応なんだけれど、あれってどうするのが正解なんでしょうね?
ぼろくそに言うと、傷付けちゃうかもしれないし、でも、このレベルの奴と自分のが一緒に載るのかと思うと……。(まあ、思ったことは大体言うタイプでしたけれど)
結局、素晴らしい内容の同人誌ってある程度の規模のサークルだと難しいんですよね。
やる気のある人とない人がいて、そこに技術のある人とない人がいて、そこにまた売れるジャンルと売れないジャンルがあって。
というか、ジャンル統一してなかったらそもそも売れないっていう。
本当に上手くなろうと思うと誰かにぼろくそ言われるの覚悟でアウトプットしていかざるを得ないんだけれど、それってめっちゃ辛いし、しんどいし、考えているだけの方が楽なんですよね。
でも、そこを乗り越えないと上手くならないっていうダブルバインド。
あー、耳に痛い……。
オタサーの人間関係
この漫画に出てくる人間は基本全員自分のことしか考えてないです。
他人との距離感がつかめない、とかじゃなくて他人との距離感をつかもうとすらしていない。まあ、ある程度強調して書いているからここまでひどくはないとは思うんだけれど……。
ヨイコノミライ(きづきあきら)の人間関係って未だにリアルなんだろうか - マイルドヤンキーにさよならを
この記事にも書いてますが、今のオタクとこの漫画に出てくるオタクは少し違うかもしれません。昔は人付き合いが苦手だから、オタサーに逃げ場を求めたけれど、今は結構リア充と呼ばれる人もいっぱい入ってくるし。この漫画が完結したのが10年前だから、僕はまだ中二で、オタサーにも入ってない。
個人的な偏見でいえば、僕がいたころも正直似たような所はあったけれど、もう少し他人に気は使っていたような。でも、やっぱり一般と照らし合わせると人間づきあいは苦手だったんだろうなー。というか、変わっている人が多かった。
変わり者も受け入れる土壌はあって、けれどその分外部とは少し違った場所だったんだろうな、と。
綾町 長