9月20日、文フリ大阪参加告知!! & 「きっと青春が聞こえる」作品の紹介
どうも淡夏です。
久しぶりのブログ更新となりますが、まずは宣伝から。
Reproでは9/20(日)の第三回文学フリマ大阪に参加します!!
ブース位置はB-46(堺市産業振興センター イベントホール)、カテゴリは小説|エンタメ・大衆小説。
今回持参予定の新刊には、何とRepro初の世界観共有企画の情報が……!?
その名も、『ロスト・アイ』。
舞台は大阪。
そこに集められた特殊な目を持つ能力者達の日常や非日常。
それらを皆で作っていきませんか?
詳細は後日、公式HP(http://repro09.net/)及び公式ツイッターアカウント(@repro09)、もしくは企画用のツイッターアカウント(@reproject01)にて公開します。
興味を持たれた方はフォローよろしくお願いします!!
もちろん、連載中の『汐の音-the murmuring of the sea-』や『光跡のアルケー~変わりゆく世界~』の新章の公開も。
まだ読んでないという方は、こちらから一話を読むことができますので、どうぞよしなに。
↓
『汐の音』一話(http://repro09.net/novels/shionone-the-murmuring-of-the-sea-episode1/)
『光跡のアルケー』一話(http://repro09.net/novels/tanka/kousekinoaruke-chapter1/)
さてさて、宣伝はこの辺にしとくとして、最近何となく考えていることについて少しお話をば。
“青春”と聞くと、どのようなイメージが浮かびますか?
甘酸っぱい恋愛?
友情、努力、勝利の部活もの?
恐らく、多くの人がこのような煌びやかな印象を抱いているでしょうが、どうしてこの言葉がそこまで特殊なものになったのでしょうか。
思うに、“青春”という言葉には「“今”しかない」という切実な気持ちがあり、そこにしかない“本物”を感じることが出来るからなんじゃないかなと。
そこで今回は、そのような“青春”を感じ取れる作品を少し紹介したいと思います。
もしかすると何回も話に出しているものもあるかもしれませんが、好きなものはとことん好きになる性分なので、どうかご容赦を。
・『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』
さっそく前にブログで書いた作品ですが、“本物”といえばこれでしょう。
自称“プロぼっち”の比企谷八幡が、生徒の抱える問題を解決する奉仕部に入部させられる。その部長である孤高の美少女雪ノ下雪乃や、ひょんなことから入部することになった、上位カーストに所属しながらもその人間関係に違和感を抱いている由比ヶ浜結衣と共に部活をすることになる。
その仲で彼らの距離は少しずつ近づいていくのだが、比企谷八幡はその関係に疑問を持つようになる。今の自分が気付いた関係は、自分が今まで嫌ってきた“欺瞞”ではないのかと。
自分の中の理想の相手像を押し付けた、偽物の関係なのではないかと。
人によってはこういう考えをめんどくさいと感じる方もいるでしょう。
もしかしたら、思春期の頃にだけ患う病気のようなもので、社会に出ると何の意味もなくなるちっぽけなものかもしれません。
けど、こういう悩みがあるからこそ私達は“自分”を知り、“他人”を知ります。
“青春”時代の“今”だからこそ必死に考え、自分の世界が広がっていくのではないでしょうか。
・『ラブライブ! School idol project』
もはや知る人はいないアイドルもののプロジェクト。
当初はCDとキャラの設定だけがあった雑誌企画だったのだが、アニメ版が放送されると少しずつ人気が上がっていき劇場版の動員数が150万を超える程のヒット作に。
何故ここまでの人気になったのかと言えば、オタクが盛り上がりやすい企画だったというのが大きいでしょう(実際のμ’sのライブがあったり、スクールフェスティバルというソシャゲがあったり、ユーザー投票でグループが結成されたり……etc.)。
では、その物語はどうだったかというと、こちらも色んな人の共感を呼ぶような、ベタだけど切実なものになっているように感じられます。
国立音ノ木坂高校に通う二年生、高坂穂乃果は学校が廃校になってしまうことを知る。
それを防ぐために自分達に出来ることはないかと考えた穂乃果は、親友の南ことりと園田海未を誘い、スクールアイドルになることで学校の知名度を上げ、入学希望者を増やす計画を始めた。
しかし、生徒会長である絢瀬絵里の反対や、予想以上に集まらない観客に悪戦苦闘の日々を送る。
それでもスクールアイドルを続けた穂乃果達は、小泉花陽や星空凛、西木野真姫の一年生三人、矢澤にこと東條希、そして反対していた絵里を加えた9人で新生μ’sを結成し、少しずつ人気を集めていく。
そして、廃校という危機をくい止めた9人の許に、スクールアイドルの祭典“ラブライブ”が開催されるという情報が届く。
新たな目標を見つけた穂乃果達は、ラブライブ出場に向けて努力を続けるのだが……。
そんな9人は、紆余曲折を経て、2期でようやくラブライブへの切符を手にするのですが、そんな時に生じた問題が一つあります。
3年生3人が卒業すると、今の9人ではなくなる。
それでも、μ’sを続けていくべきか、否か。
この9人が揃ってこそのμ’sであり、メンバーが出たり入ったりするのは、自分達の大切な“今”を蔑ろにしてしまうのではないか。
それでも、せっかくここまできたμ’sを簡単に潰してしまって良いのか。
自分達を応援してくれる人達の気持ちを、裏切ることにはならないだろうか。
そんな葛藤の末、9人は3年生3人が卒業に伴い、μ’sを解散させることに決めます。
この、辛いこともあるけれど、楽しい“今”を大切にしたいという気持ちが、アニメ版『ラブライブ!』が色んな人の心に届いた原因なんじゃないかと思います。
たぶん、自分を見失いがちな社会の中で、安心して自分でいられるμ’sの皆に感じ入るものがあったのではないかと。
荒削りな部分も多く、やはり萌えアニメとしての印象も強くありますが、それでも、切ないものがこの作品には込められているのです。
とまあ、紙幅と淡夏の体力の都合上、結局有名どころ二つの紹介となりました。
“青春”もの大好きっ子としては、もっともっと知ってもらいたい作品がたくさんあるので、追々語っていきたいですね。
さて、そんな淡夏は、上記でも触れましたが、現在青春ゴーレムファンタジー『光跡のアルケー』という小説を書いています。
今、自分の考え得る“青春”を目いっぱい詰め込んだ作品なので、興味の湧いた方は是非上のリンクからお読みください。
それでは。
熱海殺人事件を見てきた話+文フリ大阪宣伝
こんばんは、鳴向です。
この週末に「Patch stage EX 熱海殺人事件」(http://www.west-patch.com/event/atami/)を見てきたので、今日はその話を。
演目としての熱海殺人事件は、2年ほど前に京都の南座で見たことがあったので、とりあえず話の内容は知った状態での観劇でした。
初めて見た時はただただ圧倒されてしまいましたが、今回は展開を知っていたので多少は落ち着いて見ることができたと思います。
ということで、以下はどんな感じだったかと雑感のメモです。
一回見たのみの記憶で書いているので、「」の中含め記憶違い等あるかもですがご容赦ください…あと長いです。物語のラストまで言及しますので、ネタバレNGな方はお気を付けください。
続きを読む
又吉直樹「火花」感想ー本格派小説と世間の目ー
何事においても『本格派』っていうものは一番難しいものだと思います。
野球でいえば、恵まれた体躯をもっていて、ストレートを軸に鋭い変化球も投げられるマー君。
歌手でいうなら、ミスチルとかサザンだし、政治家で言えば小泉進次郎で、俳優なら藤原竜也。
珈琲だったらいちいち豆から挽かなきゃならない。
小手先のテクニックや意外性でごまかすことなく、真正面から実力で勝負しなければならないため、そこには確かな実力と才能が必要です。
それは小説であっても同じで、その呪縛から逃れるために、多くの人達があえて異端になって目立とうと、奇を衒って小難しい文章を綴ってみたり、逆にハイカラで親しみやすいように横文字を使ってみたり、
エログロ、メタフィクション、楽屋落ちetc・・・
今回、芥川賞を受賞した又吉直樹の「火花」はその出自自体は非常に異端です。
元々、人気のある芸人が小説を出版し、それが芥川賞を受賞する。
そこに出版社のあれやこれやが絡んでいて、なんてゲスな憶測はどうしたって生まれてきて、ストレートどころかあのパーマみたいにうねうね変化しちゃっている。
本格派の端くれにも置けない目立ちようです。
けれども、この「火花」というお話自体はダルビッシュぐらいの本格派。
堂に入った情景描写と深く練られたエンタメ論への考察、どうしようもない切なさと笑いへの情熱が痛いほど伝わってきます。
売れないお笑い芸人の「僕」と先輩芸人「神谷」は花火会場のイベントで出会い、そこから二人の交流が始まります。お笑いの才能を持っていて、誰のことも気にすることなく、純粋に面白さだけを追求する「神谷」を「僕」は恐れながらも尊敬し、憧れます。
けれど、いくら面白くても人付き合いやタブー、周りの目、つまりは世間を気にしない「神谷」は売れることはありません。
作中にこういう一文があります。
僕達は世間から逃れられないから、服を着なければならない。何を着るかということが絵画の額縁を選ぶだけのことであるなら、絵描きの神谷さんの知ったことではない。だが、僕たちは自分で描いた絵を自分で展示して誰かに買って貰わなければいけないのだ。
小説も、この「火花」という作品も、一緒で全ての作品は世間の目にさらされる。レッテルを貼られる。お笑い芸人が書いた芥川賞を取った流行の作品だ、という目で見られる。
けれど、それは仕方のないことで、それが嫌なら小説という形で世に出すべきではないのです。実際に、私もどうしても主人公の像が又吉に頭の中で置き換わってしまう。この芸風はどこかピースに似ているとか考えてしまう。
けれど、そういうものを乗り越えて、私はこの「花火」という作品がそのレッテルを超えることの出来る作品だと感じました。
もちろん、お笑い芸人という一番身近で最高の題材を使ってしまったため、又吉さんは次作は苦戦するかもしれないですが、それでも今後の活躍が期待できると思います。会話のセンスとか描写の巧みさとかは素晴らしかったです。
今後、自分自身が書くときも色々なものを超えられる作品を書いていきたいですね。
そんなわけで(?)、私、綾町が所属しているこのReproは「第三回文学フリマ」に本格派小説(の予定)が掲載された新刊を引っ提げて参加します。
ブース位置はB-46(イベントホール)
カテゴリは小説|エンタメ・大衆小説です。
今回は企画として世界観共有企画を計画しており、それに基づいた小説やキャラ案などについて掲載する予定です!
どうぞよろしくお願いいたします!
「バケモノの子」感想ー“バケモノ”と“ニンゲン”(軽いネタバレ注意)
お久しぶりです、綾町です。
細田守作品「バケモノの子」鑑賞してきました!
簡単なあらすじとしては以下の通り。(少しですがネタバレあるので、気になる人はブラウザバック推奨)
母親が交通事故で亡くなり、父親は以前に離婚しており行方がしれず、という境遇で一人ぼっちとなってしまった少年「蓮」は街で「熊徹」という熊のバケモノに出会い、弟子にならないかと誘われます。その後、偶然にもバケモノの世界に迷い込んでしまった蓮は一人でも生きていける強さを得るために、熊徹の弟子となることを決意し、バケモノの世界での生活を始めます。
8年後、成長した蓮はある日、偶然にも渋谷(人間の世界)に戻ってしまいます。ふらっと立ち寄った図書館で女子高生の楓と出会い、様々なことについて教えてもらううちに勉強に対して興味を持ち始めた蓮。楓はそんな蓮に大学への進学を勧めます。
前向きに大学への進学を考え始めた蓮は父親と再会し、戻ってきて一緒に暮らそう、と誘われます。
そんな中、蓮は熊徹を捨てて、人間の世界に戻るのか、それともバケモノの世界に居続けるのか葛藤して・・・というのが簡単なあらすじ。
本当に簡単なあらすじなので、具体的に知りたい人はwikipediaとか見れば、驚くぐらい詳しく載ってます(笑)
感想としては、蓮と熊徹という異種だけど同質な存在が出会い、互いに影響を与え、成長していく部分にワクワクしたり、単純に異世界のものに出会って成長していく話としても面白かったです(多々良、百秋坊という二匹のバケモノと一緒に4人で各地の達人を訪ねるところは西遊記みたいだなとか思ったり・・・)。
こういう異世界が中国っぽいデザインだったりするのは結構鉄板なのかなーとか考えたり(イノセンスとか最近見たので、まさに)・・・
ずっと一緒にいたのに素直になれない熊徹の想いとずっと離れていたのに蓮のことを思い続けていて「一緒に住もう」と言う本当の父親の想いの対比とか泣かされる場面もいっぱいあって、全体的には個人的には良かったと思います。
逆に細かい所では、高卒程度認定試験だとか、戸籍とか、リアリティ溢れる設定が急に出てきて少し冷めてしまう部分があったり(どうせファンタジーなら逆にそういう話は出さない方が違和感を覚えなかったと思います)、散々熊徹にそれをしてはいけないと言っていた人が・・・とか、そういう育て方でそうなっちゃうの? みたいなものとか正直、こじつけみたいな部分があって、戸惑いがありました。
ストーリーのためにキャラクターが動いていると感じさせられるっていうのはこの監督の悪癖なのかなー。
思うところは色々ありましたが、特に気になったのは「人間はバケモノの世界へ連れてきてはいけない」という設定。
人間には闇があり、それがいつの間にか大きくなり、災いを引き起こす。だから、人間を連れてきてはいけない。
この設定について、作中では正直、そこまで詳しい説明はないんですが、その割には結構大きなテーマというか主題です。
人間は心の中に闇を持っていて、それは誰にでもあてはまる。けれど、その闇にのまれないようにいつもみんな闘っている。そして、その支えになるのが大事な人・周りの人、っていうのが監督が伝えたかったことなんじゃないかなーと思います。
でも、じゃあ、逆にバケモノは闇にのまれないのー?というところが気になったり・・・
作中の設定を見ますと、バケモノと人間の大きな違いは、神様になれるかなれないか、というところです。人間は神様にはなれない。バケモノはなることが出来る。
また、バケモノ達は動物の姿形をしています。
人間は頭で様々なことを考えることが出来ます。けれども、それは逆に言えば考えすぎるということで、様々な悩みを持ってしまい、時にはそれが原因で立ち止まったり、誰かを傷つけてしまうことも。
一方、動物はその様な悩みを持たずに、まさに「一生懸命」生きてます。
そういう意味ではある意味、生物としては人間よりも動物たちの方が上である部分もあるのではないかなと感じたり。だから、動物(バケモノ)は闇を抱え込まないし、神様にだってなれる。
監督はこんなこと考えてないとは思いますが、そんなことを鑑賞して考えさせられました。でも、だからこそ人間は面白いし、神には出来ないことができるんじゃないか、とも思いました。
今期アニメの所感by淡夏
御無沙汰しています、淡夏です。
全然ブログの更新出来てません(-_-;)
どうも最近時間管理の下手さに拍車がかかっておりまして……。
この、ふとした瞬間の無気力感をどうにかせねば。
というわけで今回は、リハビリ(?)も兼ねて最近見たアニメの感想でも徒然と。
・『Classroom☆Crisis』
『WHITE ALBUM2』の丸戸史明が脚本ということで密かに期待していたアニメの一つ。
シナリオの評判は良くないですが、俺は好きなんですよね。
高校生が会社員で、所属部署(クラス)のリストラに立ち向かっていくという設定が斬新だなと。
特に好きなのが、天才エンジニアでクラス担任の瀬戸先生が主役だというところ。
青春真っただ中というわけではなく、青春を忘れられない大人が物語を進めていくというところが個人的に良いと思います。
・『デュラララ!!×2転』
分割3クールの2クール目。
ちょっとテンポが悪いなと思うところはありますが、キャラの魅力が安定していて流石だなと。
特に赤林さん!!
こんなにかっこいいやーさんをアニメで見ることができるなんて思ってもみませんでしたよ!
声もまた良い。
山口勝平さんがこんな渋い役をやるなんて……。
他にも良い感じにサイコパスってる奴も多くて、こういうキャラ書いてみたいなぁ、なんて。
・『Charlotte』
『Air』、『CLANNAD』、『リトルバスターズ!』、『Angel Beats!』の麻枝准が脚本。
いつものだーまえさんかなと思いつつも、やっぱり期待して視聴してます。
思春期の間だけ発露する超能力と、それにより過酷な運命を背負わされた少年、少女達という設定は大好きです。
ただ、だーまえさんの物語ってこういう設定とは相性が悪いと思うので今後どうなるか。
今のところはギャグも挟みつつ、シリアスな空気も入れていて好きな感じではあるのですが。
・『がっこうぐらし!』
完全なダークフォースでした。
(ニトロプラス)の表記を見逃したばっかりに、ネタバレを知ってしまってからの視聴をすることに。
今更ネタバレもないかもしれませんが、見てない人は是非一話をコメも何も表示しないで見てください。
それにしても、どうやって終わらすんだろ、これ。
ただの一発屋かと思えば、二話三話も面白く見れるし。
さて……。
・『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
今期一番期待していた作品。
アニメの“赤竜戦役”、スマホゲームの“混沌戦争”、そしてボードゲームの“覇王春秋”の三位一体で織りなされる新しい物語体験。
……のはずなんですが、“覇王春秋”の公開がまだなんですよね(-_-;)
一番楽しみにしているんで、早く見たいです。
“赤竜戦役”については、正直ちょっとがっかりしている部分はあります。
まず、単純にアニメとしてそこまで面白くないんですよね。
原作の『レッドドラゴン』と比較するという見方をすれば面白いんですが、そうしないとよくある厨二ファンタジーものにしか見えないという。
登場人物も多いのに、初見さんには感情移入する間もなく死んでいくというのが何とも。
期待が高かっただけに、ちょっと残念です。
アニメのノベライズ版もありますが、こちらの方が好きですね。
同じように原作好きじゃないと楽しめない部分は多いですが、キャラの抱えているものがは見えるし、駆け引きの部分がアニメよりも面白く感じます。
ほんと、これで“ケイオスドラゴン”単体でも面白い作品であればなぁ。
・『戦姫絶唱シンフォギアGX』
間違いなく今期NO1のアニメですッ!
開始早々6分間で俺達の見たかったシンフォギアをこれでもかと見せてくれて、もうこの気持ちをどう表現すれば良いのか……。
歌も素晴らしいしで概ね満足なのですが、一つだけ思うところが。
登場人物と設定が多すぎて、イマイチ頭に入りきらない。
ノリで充分カバーできはするんですが、それでも何してんだっけとなることもしばしば。
たぶん、自分の歳と敵のキャラがそこまで好きじゃないのが原因なんでしょうね。
今期はこんなところでしょうか。
他にも『WORKING!!!』を気が向いた時に見たり(三話は神回でしたね……。あの回だけは、今期一と言っても過言ではない)、『ギャングスタ』と『プリズマイリヤ』を見逃してやる気なくしたりと、まあそんな感じです。
後、たまに『うーさーのその日暮らし』とか『ミス・モノクローム』とか。
アニメ見てると、こういうキャラ描けたら楽しそうというのが増えていくので、物書きとは関係ないということはないと思います。
まあ、今はちょっと単純な楽しさを優先させている節はありますが^_^;
何にせよ、これからももっと色んな作品に触れていきたいですね。
ジャンプSQ.CROWN読みました。
こんばんは。鳴向です。
こないだ新しく出たジャンプSQ.CROWNを読んだので、その話とか。
ジャンプSQ.CROWN 2015年 08 月号 [雑誌] (ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 増刊)
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これですね。
購入動機はお察しって感じなんですが、これ、掲載作品のほとんどが若手とか新人の作家さんの読み切りなんですね。季刊らしいですけど、面白いというか、思い切った雑誌創るもんだな~って、ちょっとびっくりしました。
漫画雑誌丸ごと一冊読むって実はかなり久しぶりだったので、せっかく読んだのだしということで個人的に面白かった作品をメモしておこうと思います。
いちばん面白くて続きを読みたい!と思ったのが、
「奇譚叙事詩 マザーグース」安東汐 と 「DARK UNknown」白川み
でした。二つあるのは同率一位ってことで。
ジャンプSQ.CROWN│7.17(金)新増刊!
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No.6 「奇譚叙事詩 マザーグース」 安東汐
http://t.co/olgQUXRMVJ pic.twitter.com/uRHA8texTI
マザーグースの方は、とにかくヒロインがかわいい!ゴシックかわいい!主人公もかわいいけど男気もあっていいです。行動に嫌みがなくて好感。
ゴシップ好きの友人に連れられ、なぜか自殺が多発するようになってしまったロンドン橋にやってきた主人公は、そこで「血塗れの淑女」の亡霊と出会い、「ロンドン橋」のマザーグースへと巻き込まれていくが…!?的なお話。
マザーグースとそこに隠された真実っていうテーマも胸アツです。ぜひ他のマザーグースの話も読みたい……!ってなりました。
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No.11 「DARK UNknown」 白川 み
http://t.co/olgQUXRMVJ pic.twitter.com/7AKU2pa2r5
こっちは個人的な好みどストライクな話でしたね~。
シャドーオークという、影からできた化け物が跋扈する街で、それを倒して喰われた身体の一部を取り返そうとする青年と、その街の女警官が出会う話。
序盤はちょっと説明多いな~って感じもしたんですが、二人の関係性の変化にめっっっちゃときめきました……こういうの好き!!ネタバレちゃうから言えないけど、ほんと、こういうの好き!!
あと主人公のビジュアルが好きです。やる気なさげな表情と、顔半分を目玉模様の布(?)で隠してるの、かっこいい。
話の展開的に「続きを!」って感じではなかったけど面白かったのが「絶望のトリガー」。
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No.5「絶望のトリガー」肘原えるぼ
http://t.co/olgQUXRMVJ pic.twitter.com/yNt1HRzFbC
この絵柄でそんな話だとは全く思わんかったやん……。
続きというか同じ世界観の別視点での話が見てみたいですね。
あと、話は個人的には響かなかったけど絵が印象的だったのが「アオゾラチアー」。
ジャンプSQ.CROWN│7.17(金)新増刊!
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No.10 「アオゾラチアー」 福本貴弘
http://t.co/olgQUXRMVJ pic.twitter.com/58e3PmanLn
タイトルのページとか分かりやすいですが、毛筆調の字とか、あとパース?とか、勢いがあって個性的で、こういうのもいいなぁって思いました。
なんか、電書版で読んだのでアンケートとかついてなくて、面白かった!というのをどこに向ければいいんだ?と思ってとりあえずブログ書いたんですけど、どうすればいいんですかね…
読者の声は大事って言いますし、面白かったものに対して「面白かった」と言うということを惜しまずにいきたいなぁと思います。
なんか、雑誌自体は書店では売り切れ続出で増版がかかった(!)らしいので、私のオススメでもし引っ掛かってくださった方がいれば、ぜひぜひ見かけた際にはお手に取ってみてくださいませ。
それでは。
【メモ】呪われたもの アレクシナ・Bの回想
お久しぶりです。鳴向です。
先日読んでいた『モンスターの歴史』(ステファヌス・オードギー著、2010、創元社)の中にすごく心惹かれる文章を見つけたので、それの紹介というか自分用メモというかをしておこうと思って更新します〜。
文章は、ミシェル・フーコーの『エルキュリーヌ・バルバン、通称アレクシナ・B』(1978)の一節だそうで、論文でやるとめっちゃ怒られる孫引きというやつなんですが、メモということで…。
アレクシナ・Bは両性具有者で、まだ世間が異端を人ではなくモンスターとして見ていた時代、世間に好きなように好奇、畏怖、嫌悪、その他さまざまな目を向けられ、研究の対象とされ、最後には自殺したという人物です。
引用はその彼、もしくは彼女の遺書の一部なのですが、発表されている遺書自体も他人の手が加えられている可能性があるらしく、本当に最後まで人に存在を歪められて生きねばならなかった人なのですね。
その引用の内のさらに一部を以下に引きます。
***
さあ、呪われたものよ、務めをはたせ。
お前が加護を求める世界は、おまえのためにつくられたのではない。
おまえは、世界のためにつくられたのではない。
あらゆる苦しみが存在するこの広大な宇宙で、お前が自分の苦しみをしまっておく場所を探しても無駄だ。
おまえの苦しみは調和を乱す。
おまえの苦しみは、自然と人間性のすべての法則をくつがえす。
家庭は、おまえを受け入れない。
お前の人生そのものが、若い処女や内気な青年を赤面させるスキャンダルなのだ。
(中略)
あの黄金の杯から、私は良い香りだけを吸い込んだ。
あなたたちは、杯のなかのありとあらゆる恥辱や不名誉をなめつくし、それでもまだ満足していない。
だから、同情はあなたたち自身のためにとっておけ。
おそらく、同情に値するのは、私よりもあなたたちのほうである。
私はあなたたちの無数の不幸を上から見下ろし、天使の性質を備えている。
なぜなら、あなたたちがいったように、私がいる場所はあなたたちのいる狭い領域ではないからだ。
あなたたちには、地上がある。
私には、無限の空間がある。
肉欲や物欲など、たくさんのしがらみでこの世にがんじがらめになっているあなたたちの精神は、無限の透明な大海のなかにもぐることはない。
その大海は、あなたたちの干からびた浜辺でつかのま道に迷った私の魂が水を飲む場所なのだ。
***
「スキャンダル〜」という部分には若干の時代性を感じますが、それ以上に絶望と孤独、その先の達観に気持ちが揺さぶられる文章だと思います。
「呪われたものよ、務めをはたせ」。
「お前が加護を求める世界は、おまえのためにつくられたのではない」。
泣きたくなるような言葉ですが、そこには決然とした力強さも含まれている気がします。
「同情はあなたたち自身のためにとっておけ」。
安易な理解を拒む、底の見えない孤独。
遺書に記されたこの孤独を「分かる」なんて簡単に言うことはできませんが、それでもどこか共感というか、惹かれてしまう、もしくはこの孤独の表出に癒されすらする、そういう部分があります。
もしかしたらそれが、言葉にすることの力、強さなのかも、と思います。
人の遺書に記された言葉ほど強度のある言葉なんて、きっとよほどのことがないと書けないでしょうが、それでも、それくらい強く人の心に働きかける、あわよくばその救いとなるような言葉を書けるようになりたいものです。
- 作者: ステファヌ・オードギー,池上俊一,遠藤ゆかり
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2010/07/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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