見ると○○したくなる。『逃げるは恥だが役に立つ』の話。
お久しぶりです、ふりゅうです。
ブログの更新をサボっておりました。
サボっている間に何をしていたかというと、
今話題のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を見ていました。
内容を知らない人のためにあらすじをまとめると、
大学院を卒業して派遣社員になるも派遣切りにあった森山みくり(新垣結衣)が、
父親の紹介で父親の部下である津崎平匡(星野源)の家事代行サービスを行うことに。
気難しい性格の津崎だったが、みくりとは良好な関係を築いていく。
そしてある時みくりは津崎に「職業としての結婚」を持ち掛け、津崎はこれを了承。
2人は契約結婚の道を選ぶことに──
こんな感じです。(ウィキから少し端折ってまとめ)
このドラマが今有名な原因は間違いなく「恋ダンス」だと思うのですが
(圧倒的に新垣結衣が可愛い。星野源も可愛い)、ドラマ本編も面白いのです。
【公式】再生回数3800万超!!「恋ダンス」フルver.+第8話予告 11/29(火)『逃げるは恥だが役に立つ』【TBS】
「職業としての結婚」をした2人の関係には金銭のやりとりが発生します。
みくりの行う家事に対し、津崎は雇用主として給料を支払う。
必要な場合は時間外手当もつくし、新婚旅行はすなわち社員旅行。
結婚といいながら籍を入れているわけではない、いわゆる事実婚かつ契約結婚です。
その関係は面白さの一つの要素だとは思うのですが、
それだけではないように思います。
主人公であるみくりは、学生時代に就活が全くうまく行かず、
やっと見つけた派遣社員の仕事も派遣切りにあってしまいます。
「自分を必要としてくれる人がいない」寂しさを抱えていた中、
バイトのつもりだった家事代行サービスで、みくりの心遣いに気づき、
褒めてくれたのが津崎なのでした。
一方で津崎も、30代半ばでありながら今まで彼女ができたことがなく、
女性との接し方がよくわからない。
そんな中で自分とはまるで性格の違うみくりと出会い
「職業としての結婚」という突拍子もない提案を受け入れてからは
みくりに対して少しずつ心を開いていきます。
2人とも、今の社会では必ずしも珍しい存在ではないと思うのです。
このドラマはそんな2人がこれからの社会を生きていくための、
1つの生存戦略を示してくれているような気がします。
結婚って、1つの大きな契約のように思います。
愛(のようなもの)だけだと、最初のスタートは切れても長期的に関係を保つのは難しい。
「職業としての結婚」には、抽象的な「愛」が持たない現実的な力強さを感じます。
仕事としてお金をもらう。だからベストを尽くして家事を行う。
そこには相手への敬意と感謝があるし、より高いパフォーマンスへのモチベーションもある。
そんな結婚があってもいいんじゃないでしょうか。
『逃げるは恥だが役に立つ』の面白さは、
単なる新婚夫婦のイチャイチャということでなく、
合理的だけど不器用なみくりと津崎が色々と悩み、考えながら
自分の居場所と2人の関係性を作り出していく部分にあると思います。
みんなも毎週火曜22時はドラマ見よう。
原作の漫画(8巻まで発売中)も良かったよ。
恋ダンス覚えようね。